「いちご煮」とは
「いちご煮」と聞いたらどんな食べ物を思い浮かべるでしょう?知らない方はまず「苺」を煮ている姿を思い浮かべるでしょう。
もちろん「苺」は煮ないです(笑)。
「いちご煮」は青森県南地方の郷土料理で、ウニとアワビのお吸い物です。なぜ「いちご煮」と呼ぶかと言うと、この写真を見てください。
「いちご煮」は乳白色のお吸い物です。アワビを軽く煮た時に、乳白色のエキスが出てためです。
ここにウニが浮かんだ姿が、朝露の中の野いちごに見えた事から「いちご煮」と名づけられたそうです。
材料
・生うに 80g
・あわび 1杯
・塩 小さじ1杯
・しその葉 1枚
・酒 少々
味が薄い場合は、白出汁か醤油を入れても良いです。
「いちご煮」の作り方
①アワビを貝から外して、薄く切る。しその葉も、細かく切る。
②お椀2杯分の水に塩、酒、うに、アワビを入れて沸騰させる。
③沸騰したらすぐ火を止める。味を確認し、薄かったら白出汁か醤油か塩で調整する。
④お椀に盛り付け、「しそ」の葉をのせたら完成。
市販品
「いちご煮」の作り方は非常に簡単なのですが、一般家庭ではあまり手作りでは作らないかもしれません。おいしい缶詰があるからです。
新鮮な三陸のウニ、アワビで作れば当然おいしいのですが、それなりにお値段が張ってしまいます。
缶詰であれば一缶1000円前後で買えてしまう物が多く、しかも大変おいしいです。
いちご煮の特徴は何と言っても凝縮された出汁です。
料亭に出てもおかしくないほどの、高級感溢れる繊細な味です。
いちご煮の缶詰を使うのであれば、そのままお吸い物にするのが一番いいいのですが、出汁を活かすのであれば一番いいのが「いちご煮ごはん」です。
ご飯2合、いちご煮一缶、醤油少々、これだけで高級な「いちご煮ごはん」が作れます。
是非試してみて下さい。