ゼネラル・レクラークとは?

青森で有名な農作物と言ったら?
「りんご」「にんにく」は有名ですね。あと「ごぼう」も青森県が生産量1位です。
題名の「ゼネラル・レクラーク」、意外な感じですがこれも青森県が1位なんです。
今回はこの「ゼネラル・レクラーク」をご紹介します。

「ゼネラル・レクラーク」は西洋梨です。
黄金色の果実で、収穫は9月~10月ですが、洋梨は予冷と追熟が必要な果物なので市場に出るのは11月から12月頃です。

食べ頃

スーパーや贈答用ではこの写真のように黄金色より少し緑色の状態で売られている物も多いです。
西洋梨は予冷と追熟でおいしくなりますが、この状態のものはおそらく予冷は済んでると思いますが、追熟が足りない状態で、見た目が良い状態で売られていると思います。
しかしこの状態の果肉はかなり固く、果皮を触っただけでも食べれない事がわかります。

その場合、新聞紙などで包んで常温(15~20度くらい)で数週間置いてください。
下の写真のように、緑から黄色~黄褐色になったら食べ頃です。

もう少し待てばきれいな黄金色になりますが、少し痛みが入ったのでここで食べました。タイミングが難しいかもしれません。リンゴのような果物だとある程度食べ頃は長いですが、「ゼネラル・レクラーク」は熟し始めてから痛み始めるまでの期間が短いので食べ頃が難しいです。「ラ・フランス」は色があまり変わらないので、「ラ・フランス」よりは色で判断できると思います。上の写真はちょっと保存温度が高すぎたかもしれません💦

しかし中身はとても良い感じでした。味は「ラ・フランス」にも負けていません!

食感が滑らかで、「ラ・フランス」と比べると少し桃に近い食感に思えました。果汁が多いのも特徴だと思います。甘みが強く、優しめの酸味があります。

そのまま食べてもいいですが、タルト、コンポートなどのデザートや、ジャムにしたり、モッツァレラチーズ・オリーブオイルと合わせたカプレーゼのような前菜もイイですね。

「ゼネラル・レクラーク」の生産量

日本で生産されている西洋梨の栽培面積は、農林水産省の令和元年のデータでは「ラ・フランス」「ル・レクチェ」が特に多く「ゼネラル・レクラーク」は3位ですが、それでも全体の3.3%に過ぎません。
それだけ日本で栽培される西洋梨は「ラ・フランス」が圧倒的に多いです。「ラ・フランス」の生産は山形が大半を占めるので、西洋梨全体で見ても山形が日本で最も生産されていることになります。

では、「ゼネラル・レクラーク」だけ見るとどうでしょう?

このように「ゼネラル・レクラーク」は高級梨と言われていますが、西洋梨全体で見ると少ない栽培面積の中、「ゼネラル・レクラーク」だけで見ると青森が栽培面積が圧倒的に1位となっています。
その中でも南部町が多く栽培されており、南部町の特産になっています。
・青森:33.2ha
・山形:4.8ha
・福島:1.0ha

「りんご」や「にんにく」のように寒暖差が大きいと良く育つものは、青森のように寒くてさらに盆地があるような場所には好条件になります。西洋梨も同様に寒暖差がある場所が良いそうですが、多くの種類の西洋梨が山形で多く作られているのに「ゼネラル・レクラーク」に限っては青森が大半を占めているのが不思議ですね。

青森は土壌や気候が合っているという事もあったのかもしれませんが、生産者、特に南部町の方の技術確立の努力により、青森の特産になったことは青森の人間にとってとても誇らしい事だと思います。

ただし残念な事に、「りんご」「にんにく」は青森が特産であることは全国的にも有名ですが、「ゼネラル・レクラーク」は青森が特産である事はあまり知られてません。

もっと知名度が上がって、全国の方に多く食べてもらえるようになって欲しいものです。

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